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2024.12.28 2024年 仕事納め

こんにちは。社長の秋竹です。

いよいよ本年も、終わりが近づいてますね。
ホントに日が経つのは早いです。来年は50歳の年になるので、最後の40代をただいま満喫中です。もう半分終わったけど。

さて、本年最後のスケジュールは以下の通り

12/28本日、本社主業務の仕事納め(営業、製造、搾汁、みかん出荷等)。
12/29明日、本社1Fにある直営店「早和果樹園本社店」の最終営業日(本社仕事納め)。
そして12/31の大晦日は、南紀白浜店(とれとれ市場内)の営業が終了します。これにて早和果樹園の2024年全業務が終了となります。

28日本社から撮影。最後の搾汁、頑張ってくれてます。

今年2024年は、早和果樹園のターニングポイントとなりました。2004年からスタートした加工事業。徐々に拡大する中で、2010年にビン詰め工場を、2015年に搾汁工場(上記写真)を、2018年に本社を建設しました。約10年にわたって大きな投資を行い続け、10億規模の6次化企業を作ることができました。

しかしここ近年、特にコロナ禍があけ始めた頃には供給が間に合わなくなり、設備や製造能力の限界により出荷が1ヶ月伸びたり、大きな注文を取れなかったりと、お客さんにはご迷惑をおかけしている状況となっていました。もう、次の投資を見据えていかないと、これ以上は成長できない段階に入っていました。

そこで、次なる規模拡大への投資を始めました。スケールアップですね。本年3月、2010年に作ったビン詰め工場の設備を一新して、自動充填ラインを導入しました。ここが、ターニングポイントとなります。

ビン供給機は人の手では間に合わないので、ロボットアームを導入しました。文句一つ言わずによく働いてくれてます。

これにより、製造能力がグーーンとアップ!ジュースに限りますが、供給をほぼ止めることなく回せるようになりました。ただし、この投資をするために昨年末から工場を3ヶ月止めることとなり、2024年6月期は売上を大きく落とす年になりました。まぁ、大きく羽ばたくためには大きくしゃがむ必要がありますからね。仕方がない。

会社というのは、業務フローが大事です。特にうちは製造業(農業含む)なので、調達~加工~営業の流れを滞りなく流す必要があります。投資前はこのバランスが上手くいってましたが、近年の需要に対してそもそものスケールが足らなかったのです。そして今年、全体アップのためにまず「加工」の部分を大きく拡大しました。意図的にバランスを壊す、ということです。そうなると早急に調達や営業、そして加工の中工程も拡大してバランスを取らないといけません。1箇所(1点)のバランスを壊してますからね。

そのため、ここ数年はそのバランスを取るべく、連続的に投資を行います(なので今年がターニングポイントなわけです)。次なる投資はすでに進めており、まずは加工エリアとみかんエリアをきっちり仕分けるために、新選果場を建設しました。45年間お世話になった選果場ですが、非常に狭かったのと加工エリアと混在している課題がありましたので、旧選果場エリアをすべて加工エリアにして、選果場は本社前に新築しました。

新選果場。本社(奥のシルバーの建物)と道を挟んで正面に立てました。JRの線路そばなので、電車に乗る際はぜひ見てみてください。

また、選果場には当然みかんが集まりますので、選果場横に直売所も建設しました。ここでは冬のみかんを販売するだけではなく、1年通じてお客さんに楽しんでもらえるようにと、オープンカフェを併設しています。なのでみかんがない春~夏にかけても、遊びに来てもらえればと思います。

直売所&オープンカフェ。この前にフロアにテーブルなどを常設して、テイクアウト方式で運営します。オープンは3月下旬ごろ予定。まだまだこれからですので、詳細は決まり次第お知らせしますね。(風の噂では、パンも焼くかもと・・・w)

再来年にはもうひとつ大きな投資が控えており、それが終われば当面は一段落。継続した大型投資期間が始まったばかりで、ここ数年は当社の正念場ですね。頑張っていきたいと思います。

さて、例年通りここからは1年の振り返りをお届けします。

2月には、ICCサミットFUKUOKAにお呼ばれし、クラフテッドカタパルトというピッチイベントで登壇させていただきました。経営者が一同に集うカンファレンスですね。残念ながら審査員投票による順位は8人中5位に終わりましたが、当社の取り組みを発信できたことは非常に良かったです。

資源を大切にする「すてない加工」を題材に、発表させていただきました。

詳細記事はこちら「ICCサミットFUKUOKA 2024に参加しました!」 
https://www.sowakajuen.co.jp/sowacms/wp-admin/post.php?post=20533&action=edit

このほかICC内では、フード・ドリンクアワードという食イベントにも同時出展しており、ジュースで奮闘。いろんな美味しい食べ物がある中、うちのスタッフが頑張ってくれたおかげで11社中5位に入りました(5位好っきゃなぁwww)

3月は恒例の第3回早和果樹園MGを開催。今回もインストラクターとして株式会社柳田織物のヤンヤンさんをお呼びし、総勢36名でワイワイと行いました。

MG:マネジメントゲーム。経営と会計を実践で学ぶゲームです。

3回目の開催となると経験社員も増え、非常に盛り上がりました。特に若手社員が関心をもって取り組んでくれており、この後外部研修に積極的に行く社員が増えました。講師ヤンヤンのお話もうちの事情に即した内容を熱く語ってくれており、やはり継続は力となることを感じられました。若手スタッフが経営の意識を持つと、面白くなっていきますよ。これからも継続して頑張っていきたいですね。

4月は入社式。今年も4人の新卒社員が仲間入りしました。

もう既にガンガン活躍してくれてます。継続して採用することで、層が厚くなってきてますね。未来に期待!

5月は初試みの近畿農業MGを開催しました。僕が全国飛び回ってMGしてたり、会社に入れたりとしてる中で、京都の農業法人協会会長からお声がけをいただき、「近畿らへんの農業法人みんな呼んでMGしようぜ!」ってなりました笑。その記念すべき第1回です。近畿あたりのはずが、何故か北海道から関東、九州までメンツが集まりました。知ってる人は知ってますが、初心者ばかりだと非常に大変ですので、早和果樹園から経験者5人の軍勢で京都に乗り込み、なんとか2日間を全うすることができました。

みんなで集合写真。元気そうですけどみんな死にかけてました。

このあと、京都や大分で独自開催するメンバーも現れ、徐々に農業界にも浸透しつつあります。MGの考えは経営者にとって本当に大事ですので、この輪を農業界に広げていきたいと思っています。

6月は、半島振興法改正について対象地域の事業所の話を聞きたいと、国交省より呼び出されましたので行ってきました。会場は自民党本部です。

ものものしさがある自民党本部。Tシャツ1枚で入ろうとしたのでもちろん警察さんにすぐ呼び止められました。

呼ばれたのは朝のミーティングで、朝食(おにぎり)が出る中での報告。前も一度行ったことあるけど、8時開始なので大変です。政治家、官僚のみなさん、お疲れさまです。私は青森県知事のあとで、弊社の半島での6次化事業の取り組みをお話させていただきました。

※この後、国交省の皆さんが弊社に視察としてきてくれました
https://www.sowakajuen.co.jp/blog/p21612/

もうひとつ、6月は経営計画発表会です。今年も非常に良い会となりました。お世話になってる銀行さんを呼んで、盛大に行いました。大型投資案件は去年散々喋って僕の持ち時間をオーバーしましたが、今年は喋ることがないので予定の30分で終了。みんなの発表を気楽に聞いておりました。

集合写真。この後は大宴会です。めちゃくちゃ盛り上がりました。

経営計画発表会の様子はこちら
https://www.sowakajuen.co.jp/event/p21308/

さらに6月は、なぜか県内の(悪い)経営者連中に引っ張られ、自転車で高野山を登る羽目になりました。なんでこうなったんだろ・・・。

死にました。ロードバイク初心者が行くところではありませんでした。

年明けから運動という運動がロクにできず、体調があまりよろしくなかったので(過去最高体重とか)この6月頃から社食の制限や運動(自転車)、ストレッチなどを続けました。お陰でいまはそこそこ体調がよろしい感じです。運動続けないとね・・・。

7月は日本生産性本部さんからお声がけをいただき、同本部が主催している「中小企業診断士コース戦略策定Ⅱ実習」の対象企業として、約10日間にわたって当社の隅々まで調査を受けました。中小企業診断士の受講者達が、当社の課題などを抽出して経営診断(無料)を行ってくれるというもの。非常にありがたい話ですが、当社も相当時間のヒアリングをうけましたので、経営診断ってほんと大変なんだなぁとしみじみ。

最終報告の際の一コマ。みんなうちに馴染んでくれてるのか、SHOPでTシャツ買ってくれて、ユニフォームとして着てくれてました笑

この戦略策定は6社ほど回るそうで、うちは5社目だとか。もう1社頑張ってもらって、よい中小企業診断士になってください。

9月は社員旅行です。今回は社員に希望場所を聞いて、福井県ツアーに決定しました。どこに行きたいかを聞くと、東尋坊や芦原温泉でした。なんか古いねぇ・・・、でもそれが若手にとって新しいことかもね。大変盛り上がりました。

何やってんだろこの人たちは。

同じく9月、日本農業経営学会に参加してきました。私は経営者ですが、この学会は研究者以外に「経営者部会」といって農業法人経営者が集う部会があり、私はこれまでその部会長を仰せつかっておりました。農業の発展を志すために、研究者と経営者が共に学ぶというスタンスの会なのです。

今回で2年の任期が終わりましたので、晴れて後進にバトンタッチ。これからは、北海道・前田農産の前田専務に部会長を努めてもらいます。あぁ、肩の荷おりたわ。

前田新部会長、がんばれ・・・

10月は内定式ですね。4人の若者が弊社の門を叩いてくれてます。来年4月までしっかりと学生生活を楽しんでください。

にぎやかな記念撮影w

あと10月は、初の試みとして社内TOCを実施しました。TOCわからない人は、調べてください。制約条件の理論といって、ボトルネックを発見して社内業務フローを良い感じに流す講習ですね。講師は、いつもお世話になってる佐藤ジェイさん(ジェイポーズでおなじみ)。MGとはまた違った観点で、ゲームを通じて社内フローの課題抽出を考える2日間となりました。

良い会社にしていきましょう。

11月には、「第19回アグリファンフェスタ2024」を開催。今回は約1100人の来場者にご参加いただきました。おいしいみかんに舌鼓をうつなど、皆さん非常に楽しく過ごされていました。社員たちも3ヶ月の準備期間、一生懸命頑張ってくれました。

とても良い天気でした。

アグリファンフェスタが終わると、いよいよ有田みかんシーズンが本格化。もうここまで来ると、みんな目の前の仕事に一生懸命となりますので、私はこれまでやれなかったことや来年の準備などに取り掛りはじめました。

とはいえ、11月は毎週東京、そして講演6本(っぽいのも含む)とやたら忙しい月間を過ごしました。

面白いのが、農林水産省事業として依頼された「農業経営人材等の育成プログラムの研究・開発」と銘打たれた教材収録案件。なんか僕、教材になるみたいです笑。私のパートは「経営戦略の立案」にて、事業者からの具体例としてお話させてもらいました。収録場所は東京六本木。ひとりでひたすら20分間喋る体験をしてきました。来年リリースするとのことで、どうなるか楽しみです。

六本木にあるライブスタジオで収録してきました。

また、私がほんのり所属しているアトツギベンチャーさんのイベント「アトツギベンチャーサミット」が11月に開催され、その前日に行われた「アトツギアワード」にて、当社が「ソーシャルグッド部門」を受賞いたしました。

2部門6名と代表・審査員で記念撮影

この後行われたピッチコンテストでは、残念ながらグランプリは逃しましたが、当社の取り組みをお伝えする良い機会となりました。というか、ぼっち(窪之内)、壺井さん(チョコっぺ)おめでとうね!

12月は考える時間がとれるかな~と思ってましたが、当然いまは大型投資案件が進行中なので、そちらにかかりっきり。冒頭にもお伝えしましたが、選果場と店舗が11月末で引き渡しを終えたので、ぼちぼちソフト面を進めております。

また、今年も12月に日本農業経営学校主催の「経営マスターコース・組織マネジメント」の講座を依頼いただきました。全国の農業法人経営者向けのオンライン講座ですね。2年連続お役をいただけるのはありがたいです。

こんな感じ。奥に光ってる早和果樹園ロゴは新選果場に設置しているネオンです。なんか派手。

時系列で振り返れば、だいたいこんな感じですね。社長業としては、大型投資案件が続くので金融機関との打ち合わせを絶えず行っていた1年でした。

あと、面白い取り組みとしては「農業共済新聞」さんにて、全6回の連載をさせていただきました。

最終6回目の見出し。

「れ、連載!?」という話を3月にいただき「まぁ600字程度ならなんとかなるか」と安請け合いしたところから、苦悶の6ヶ月間が始まりました。最初は余裕ぶっこいてましたが、進むに連れ他の仕事も忙しくなり、提出は毎回ギリギリに。締切に追われるってこんなかんじなんだな~と感じました。入稿したあとの1ヶ月が早すぎなんですよね。

内容は会社の組織マネジメントの取組み。特に人材育成的な方面で、全6回を走り切りました。いざ文章にするって結構大変で、あらためて自分たちのやってきたことや、自身の頭の整理に繋がりました。大変だったけど、面白かったなぁ。

最後に、かわいらしい私の写真をおいて、今年を締めたいと思います。

来年も最高の有田みかんを!それでは皆さん、良いお年を。

●この記事を書いた人 秋竹俊伸 社長

秋竹俊伸 社長

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みかん屋の社長です。20歳から10年間はバリバリ専業農家してました。その反動からか、最近の趣味は魚を買ってきて捌くことです。日本酒と刺し身が大好きなアラフィフです。
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